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校正マンの愚痴と悩み

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しろくま
フリーライターとして仕事をしている私ですが、私の仕事の一部に『校正』というものがあります。
一般的に『校正』という仕事は、専門の『校正者』が行うものです。出版社によっては『校正部署』を設けて、社内で専門として働く校正者もいますが、フリーランスの校正者に外注することも多々あります。

しかし、肩書きが『編集者+ライター+校正者』という人もたくさんいます。
要するに「校正だけ」を極めて仕事とするか、出版業界の中でマルチに「執筆だけでなく、編集も校正もできますよ」とするか、の違いです。

そもそも校正とは

『校正』とは、皆様もご存知の通り、『誤字脱字を直す』ことがメインであり、他にも表記のブレや、WEBであればタイプミスだと思われる部分、重複表現、漢字の変換ミスなど、書籍や雑誌を発売する前に、一番大切な原稿を見て最終チェックをする仕事です。
アマチュアの作家さんであれば、外注で校正マンを雇うのが難しい場合、自分自身で校正を行うこともありますが、あまり推奨できません。どうしても『思い込み』というものがあるからです。

一番良い校正ツール

有料無料に関わらず『校正ツール』といった物も存在するのですが、それらはあくまでソフトです。
Wordにも、校正を援助してくれる下線がありますよね。しかしそれはあくまで「ここ『ら抜き言葉』になってますけど、大丈夫ですか?」「この英語のスペル間違ってません?」という意味で下線が出てくるだけです。
これは色々なサイトにも書かれていることですが、結論から言えば、一番良い校正ツールは『第三者に目を通してもらう事』です。

漢字の使い分けは難しい

私が校正をしていて思う事は、似たような意味にも捉えられる漢字の使い分け。
これを間違っている人が結構いるのです。
WEB記事やワープロ文書、テキストデータの場合は、変換ミスということもあり得るのでしょうが。

例えば「超える/越える」「聞く/聴く」「混ぜる/交ぜる」など。
もっと難しい使い分けだと「鑑賞/観賞」「製作/制作」です。

慣用句の意味の履き違え

それから、慣用句の意味を履き違えている人が多い、というのが一番です。
分かりやすいところで言えば、「気のおけない友人/気のおける友人」や「なおざり/おざなり」です。これ、逆の意味に覚えてしまっていたり、意味を勘違いしていたり、区別が曖昧な人って結構多いと思うのです。

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たまに「取りつく島も無い」を「取りつくヒマも無い」、「うろ覚え」を「うる覚え」なんて言っちゃう人もいますが、そんな日本語は存在しないので論外とします。私の先輩に「狐につままれる」を、今までずっと「狐に包まれる」だと思っていた、という人がいましたが、狐に包まれても暖かいだけです。

校正をしていてツラいこと

特にアマチュア作家さんに多いのですが、初校が終わった原稿をお渡しした時に「いっぱい間違っていてすみません」と謝られることです。誰にでも間違いはあるのです。だから校正者という第三者の目から見て、文章を見る目を変える事が大切であり、それこそが校正者の仕事なのです。
校正は、まず一回で終わることはありません。初校→再校→三校→…と続き、完成したものを『校了』と呼びます。

自分が一生懸命書いた小説や文章を読んでもらい、校正者に「ここ間違ってます」「ここの表現は違います」と朱字を入れられ、あれやこれやと指摘されると、少なからずヘコみますよね。そしてそれが三校、四校、五校……と続く時もあります。そうなれば、ツラい、ヘコむを通り越して、悔しくて腹が立ってしまう人も多いのです。

小説のレベルを上げるには、推敲しかありません。一度書いたものは書き直したくないというのは単なる傲慢です。現在プロで活躍している作家たちも、編集者に何度も書き直しをさせられた経験があるはずです。これを書いている筆者自身も週刊誌の記者だったころ、上司から何度も書き直しを命じられました。多いときは4回も書き直しました。屈辱感と悔しさで泣きたいほどでした。

引用元:坊っちゃん文学賞を取る方法 講師 大島 一洋 http://dacapo.magazineworld.jp/regulars/bocchan/149571/

校正という仕事は、言ってしまえば『人の書いた文章の粗探し』であり、こちらも揚げ足を取っているような気持ちになってしまうのです。それが仕事なんですけどね。
そう思ってしまう内は、まだまだ私は校正者として未熟なのかも知れません。
しろくま②

この記事を書いたひと

真多文香
真多文香
Twitter:@PENCILweb
奈良県在住のフリーライターです。雑誌だけでなくWEBでも好きなこと書いてます。主に奈良情報のカテゴリでやりたい放題。